いつもブログの書き出しに悩むので端的に申し上げると「ライブの爆音で騒音性難聴になりました」ってところです。
こういうことになるまで自分もライブで聴力を失い音楽一生楽しめなくなるリスクがあることを知りませんでした。
それに、そういう時って誰の責任なの?ってところを立ち返るとどうなるか。
大音量で音を流したPAさん?会場の人?ライブ主催者?出演してる人?
…やっぱり「予防をして耳栓なりしていない自分」なんですよね。
それに、大好きな音楽ライブで関わる人達に責任を問いたくないしこんなトラブルで悲しい思いをしたくないしさせたくない。
だからこそ、音楽を愛する沢山の人に伝えたくて書いています。
もうこんな記事流行りすぎて何番煎じかわかんないぜ!!!!!!ってくらいライブ難聴やその対策として有効なライブ用耳栓が流行ることを願います。
調べているとライブハウスの音を管理するPAさんの聴力の関係でライブハウス全体の音が上がる→誰かが難聴に→音上げる→また誰かが…という無限地獄も存在しているようです。
でもライブハウスで聴力検査をして「お前音を聴こえてないぞ代われ!」なんてそんなことあるわけもないし、爆音が愛される音楽のジャンルもあります。
私も耳がこんなことになるまではメタルやゴリゴリのロックを大きめな音聴くのが大好きでした。(もうしばらくは怖くて聴けない)
だからこそ、自分の許容範囲外の音がライブハウスでかかる場合があります。
そうなった時に耳栓があるかないかで全然未来が違う。
私は許容範囲外の音が流れている自覚はあっても大好きなバンドのライブが待っていたから他のバンドの音も聴いていました。
時折バレないように耳を塞いだりしていても、なっちゃったんです。難聴。
これを見ている音楽が好きなあなたは、自分のお目当てのバンドやアイドルを目の前にして音が爆音だからと言って会場から逃げられますか?耳を塞いだり、できますか?
普通なら逃げるところです。逃げなければいけない。耳鼻科のお医者さんにも言われました。
でも!!!!そしたら!!!なんのために私の人生あるの!?!?もうすぐなんだよ!?大好きな目の前なんだよ!?!?逃げられるかい!!!!私の耳は大丈夫じゃ!!!!!!!
…って人達がこれを見てると思います。私もそうです。
だからこそ、自衛しましょう!自衛が大事!って!!!!全力で言いたい!!!!
実は自分の耳あんまり大丈夫じゃないから!!!ね!!!!約束だよ!!!!
ライブに行くなら耳栓!2000円くらいでいいの買えるから!!難聴になると薬や検査もろもろて4000円は飛ぶから!!!!グッズいくつかえるの本当に!!!!!チェキなら8枚!!!!!!!!!!
という長い前置きから、私が難聴になった経緯やらをお話していこうと思います。
- 怖い難聴
まず、「昨日ライブ行ったら耳鳴りがすごい、寝て起きても続いてる」 「なんだか音がこもってるorいやにはっきり聴こえて気持ち悪い」
そんな人はすぐに耳鼻科に行ってください。
私もこんなことになる前は知らなかったのですが「耳の神経は使い切りのもの」「一度だめになったらその神経は2度と治らない」のだそうです。
そんな神経が爆音に晒されて瀕死の状態になると一部の音が聴こえづらく、それをカバーするように他の音域がいやに聴こえやすくなっていきます。
そして、その耳の神経をやっちゃったなと思ったら「心当たりのある日から一週間」がヤマです。その時に適切な処方なりで快方に向かわないと耳の神経、聴こえ方はずっとそれです。
でも、一週間お薬ちゃんと飲んで安静にしていれば大丈夫かもしれない。
そして私は、先週難聴となり一週間経った今日検診をしたら綺麗に治ってました。
だから本当に、病院に行って欲しいです。
それに、今回のことで騒音性難聴を発症した方のブログを見ていると「もう自分はライブには行かないと思う」「みんな気を付けて」という言葉をよく見かけました。
もともと音楽が好きで足を運んだライブで、一部の聴力を失い音楽を楽しめなくなる(後で詳しく書きます)、そしてライブに行きたいという気持ちをなくしてしまう。
そんな辛いことがあるのかな…と思いました。
そして私も、バンドもアイドルも大好きでライブも沢山行きたいけれどこんな思いを再びしてしまうのが怖い。正直ライブやコンサートが怖い。
あと少しで今まで感じていた音を感じることすらできない、違和感のある状態で一生過ごすことになっていたのだと思うと怖い。
そういう思いを他の誰にもして欲しくない。
一週間前のこうなる自分に、タワレコに売ってるライブ用の耳栓を見て「たっかいな〜」と思っている自分に言いたい。
それ、買って!!!じゃないと倍の治療費
かかるよ!!!!!!
って、言いたい。
2.久しぶりのライブ、推しはトリ、爆音の会場
ブログやTwitterを見ている方はご存知かと思いますが私はライブが好きです。フェスに行ったりもします。
そんな私が「久しぶりのライブ!1年に一度やるかくらいの、大好きな会場!わくわく!!」と思った場所でそれは起こりました。
まず、会場に入った時はなんの違和感もなくグッズで推しの写真を買い漁ったり
していました。
18時から開始で推しは20:30頃の出演。それまでは他のバンドさんの演奏を楽しもう!新しいバンドと出会うぞ!とめちゃくちゃ意気込んでおりました。
お酒をちみちみ飲みながら見るために会場後ろのバーカウンターでお酒を取り会場の真ん中あたりで始まりを待っていました。
さぁ6時になったぞ!どんなバンドさんかな??わくわくわく!!わくわ…
ジャーーーーン!!!!!
鼓膜をぶち破るかのような爆音、これまで何度もライブに行ったけれどこんな爆音聞いたことないよという爆音。
ギターの人が好きでわりとスピーカーに寄りがちな私でもこれはやばいと思った。
なんというかめちゃくちゃいい音質の音楽をスピーカー最大聞いているような、…綺麗だからもう少し音を、音を下げて…
!!!!
なんかもうギターがでかいとかドラムでかいとかベースがとかそういう問題ではなく、全てがでかかった。途中からあまりの爆音に耳がもやもやしてしまって、いいバンドさんなのに早く終わってくれ耳おかしくなる、…思っていた。
本当は耳のことを考えるとその時に退室すべきだった。それは間違いなく間違いないんだけど少し小さなライブハウスで観客総勢5人くらいという状況で私は逃げられなかった。逃げたくなかった。
そしてそのライブが終わって転換の時間に会場で会ったお友達にご飯誘われます。
いつもだったら全てのバンドがみたいから、と残っているところだったけれどなんでかその日はお友達とごはんへ。
その時にお友達に「今日の会場音多いよね、耳が痛い」言う話をされて自分だけではないんだ言うことを知りました。
その後も一時間半くらい休憩していたのだけれど耳はどこかキンキンもやもやしていた。
友達「耳が難聴になるとその音に慣れちゃうから治らないらしいよ」と言われてまっさかー、思っていた。この時はそのまさかだなんて思いもしなかった。
30分くらいのダメージなのにずっとだめなんだねって話もしていた。本当は帰るべきだったのかもしれない。でもプチ遠征をしていたからかなかな帰るという発想に至れなかった。
3.音大きいと会場に話してみた
お友達と休憩の後に念のため会場の人にお話してみようというお話になった。
スタッフさんに何度かこのライブハウスに来ているけれど今日の音はすごく大きいように思う…という旨のお話をしたところ「今日は会場専属のPAじゃないから違って聴こえるのかも」との回答だった。
まぁ言われてみれば確かに高音が聴いていややっぱりしシャリシャリすごいよー!!!と思うのだけれど好きなバンドさんの顔潰すわけにも思い我慢することにした。とりあえずティッシュで耳栓を作った。
4.楽しかったライブ、もやもやする耳、おかしい世界
そしてライブはもう最高だった。だってバンドのみんなも音楽もかっこいいんだもん。
耳栓は途中ティッシュつめてるのみられたらどうしようと言うのと音がクリアな方がいいという思いでスピーカーから遠い左耳だけはずした
もう本当に来てよかった思った。帰りの電車で感動しすぎて泣いてた。
with 耳のモヤモヤ
なんだむせび泣きながらも周りの音がもやもやと聴こえる。
水の中にいるみたい。もやもやとしている。耳や若干痛い。電車の音がやけにうるさく感じる。なんにも聴きたくない。なの音は聴こえる。風の音とか人の歩く音とかもなんだか変。
その時ちょっと怖くて「ライブ 耳 もやもや」で検索をした。
その時は「なんかツボおしたら良くなるのかなー」って思ってた。
そして、恐ろしい言葉を目にします。
「1度死んだ耳の神経は戻らない。予防が大切。早期治療で治らなければ治療法がない」
…
え!!!!?!!??!!!!?
5.アプリで聴力検査、病院で聴力検査、やっぱり騒音性難聴
なんだかもうめちゃくちゃ文長くなったのでけ結果的に私は4000hが全然聴こえない騒音性難聴になりました。
その時でセルフ調べた耳の波形がこれ
黄色の線までくると突発性難聴のレベルのようです。
(やっぱり途中ではずした左耳…)
病院の先生には「やっぱり騒音性ね、お薬飲んでみましょうね」と言われて細胞の代謝をよくするようなお薬をもらった(ステロイドではなかった)
お薬を飲んでも3日くらいは人の声が変に聴こえて仕事も辛かった。女性の声は頭が痛くなるし男性の声は妖怪みたいな感じになる。地獄か…?と思った。
そしてこれまで楽しんでいた音楽は怖くて聴けなくなった。イヤホンで常に音楽を聴いてるような生活だったけれどまたイヤホンからあの爆音が出たらと思うと怖い。周りの音で耳が震えるというか、そういう感じさえした。恐ろしかった。
6.一週間後
一週間後、また病院で検査をしたら「綺麗に治ったね!」と言ってもらえた。
ただ、耳の奥がこぽこぽする感じがあって、それをお話したら体調悪くなってて鼓膜の戻りが悪くなってるけど今回のこととは関係ないよとのことでした。
多分しばらく耳栓をつけていたので付け外しの時の気圧の関係かなと勝手に思っています。
笑顔で人と話して生活すればそのうちによくなるそうなので私は笑います。
それからの生活はあんまり音楽を聴かなくなりました…というかあんまりイヤホンをつけなくなった。
音楽を楽しむ時はイヤホンではなくスピーカーで、小さな音で、ということにしています。まだもともと使っていたカナル式のイヤホンをすると音がぶつけられる感覚があって、怖いのが本音です。
でも、久しぶりに自分の好きな音楽を聴いた時に感動した。好きな曲と共にあれるってこんなに幸せなんだってはじめて思ったし、それは自分があと少しで失ってしまうものだったんだということも改めて思い知った。
7.まとめ
それまでライブで使う耳栓の重要性とか全然わかってなかったし、アイドルのコンサートじゃあんまりそんな話聞かないし。なんかもう全然、全然わからなかった。
ネット見てても「ライブ後の耳のキンキン感がいいよね」とか言ってる人がいて、わりとそうだよな〜って頷いてた。肌で感じるくらいの音…なんていうのかなぁ、ライブ特有のあの音がめちゃくちゃ好きだった。CDとかでは感じられないあれが、好きだった。
ライブ用の耳栓をタワレコとかで見ても「たっかいなぁ…」くらいしか思ってなかった。耳栓に2000円出すなら推しの写真買うわ…とか、思ってた。
でもその2000円を出し惜しんだせいで、もう2度とライブを楽しめないかもしれなかった。
もしかしたら音楽を楽しめなくなってしまうかもしれなかった。
毎日毎日音楽がそばにあるような生活ががらりと変わった。
私、趣味アイドルのコンサートやライブみることなんだけど、自分の趣味無くなっちゃうかもしれなかった。
それがすごく怖い。
そのきっかけとなったライブも私の大好きなバンドが出ていたライブだし、ライブハウスも大好きだから尚更どうして自衛しなかったんだろうって後悔してる。
やっぱりライブ見てる人に悲しいことがあればなにか思う人もいるはずだから。
人に嫌な思いさせるためにライブをやる人なんていないはずだから。
だから本当にもっと早く予防してればなぁ…って。
お願いだからもしもこれを見た方で音を愛する人とどうか自分を守るために耳栓とかの予防をしてほしいです。
音楽を楽しむために耳は大切に、そして頭のどこかに耳の細胞は死ぬと元に戻らないことを置いていてほしい。無茶な事はしないでほしい。
これ、もう身体を傷つける類のどんな自傷行為よりもめちゃくちゃ自傷行為だよな…と思った。
耳が治るかわからなかったとき、親になんて話そうって悩んで少し泣いてしまった。ファザコンマザコンなのかな。
話は脱線しましたが!!!どうか!!耳栓!!ライブに行く時は耳栓!!!!
ライブ用のなかったら薬局にもあるよ!最悪ティッシュでもいい!!!
推しにみられたら恥ずかしいとか思ってると耳が聴こえなくなるかもしれない!!!
(実際私はティッシュ耳栓をみられたらどうしようという思いで外してこうなった。耳栓しっぱなしのお友達は1晩で治った)
ライブで爆音がかかるかもしれないと!覚えていて!!!
全ての音楽を愛する人に、音楽を愛する私からのお願いです。