the captains live 〜夢と現実〜 覚え書きと考察
2017.12.16 古河スパイダースで行われたキャプテンのライブについてレポートというか、その日の主役ジャッキーの話したことをまとめたいと思います。
今回のライブのタイトルである「夢と現実」の通りギターのジャッキーが描いた夢が現実になる瞬間、新たな夢を見る瞬間となるようなライブだったのですが、
それだけでなく「夢の世界…作りこんだ世界を生きるキャプテンズのジャッキー」と「現実世界を生きるありのままの自分」という二つの自分を統合するためのライブだったように思います。
「自分らしくあるために」あったライブなんだなぁ、と。
本人もそれについてライブ中に話していて、その言葉がすごく沁みたのですがここに書いて残して置きたくて書いておきます。
その前にちょっと余談なのですが、今ってインターネットなどの普及によって本当に「別の自分」を作りやすいですよね。
仕事してるときの自分、趣味に走る自分、なにか討論している自分…とか。ツイッターで言えばアカウントを変えれば自分という人格や周りに集まる人ですら変えることができる。
だからこそ、「ありのままの自分」がわからなくなりやすいのだと思うんです。
そういう今の時代に響くライブだったというか、インターネットとそれなりに生きてきた世代であるジャッキーだからこそ出来たライブだったり話せた哲学だったというか。
すごく良くて、多分インターネットに沢山触れる世代の人にぜひ見てほしい、触れてほしい言葉で。いやーすごかったなって…。
余談が長くなりすぎたので書きますね。
まず、ライブの流れはキャプテンズの演奏の前にジャッキーが高校生からやっていて活動休止していた「the EMIKO」というバンドの演奏から入ります。
・EMIKOの演奏が終わったあとのジャッキーの言葉
(うろ覚えなので間違いがあったらすみません)
ジャッキー「このthe EMIKOというバンドは僕が高校生の時からやっているバンドで…まぁキャプテンズの活動が始まってから休止してたんですね。
もともとこの古河スパイダースでやってたのですが…まぁ人気がなくて(お客さんがあまり来なかったニュアンスのことを話していた)なのでこんなに沢山の人の前でできて嬉しいです。
このthe EMIKOというバンドは…自分のありのままというか。丸裸な状態だと自分では思ってて。キャプテンズにいる時はなんかこう…服を着て、装備をして、っていうイメージなんですけど。僕の中ではそうで。
このライブのタイトルでもある夢と現実なんですけど、…ドラクエの6で勇者が出てくるんですね。その勇者はもう…強くて、かっこよくて。そんな勇者なんですけど、物語の中盤で気付くんです。それが夢の世界の自分なんだって。
それで、沼(?)の中に落ちて現実世界の自分を見るんです。その自分は弱くてどうしようもなくて…
そんな現実の勇者と、その夢の勇者はひとつになるんです。
それでどうなったかというと……強くなるんです。「〇〇〇(呪文聞き漏らした)」って呪文を覚えて。
えーと…で、なんて言うんですかね。僕、今そんな気持ちです。」
ぴえええええ!!!!!
あああああああ〜!!!!!!!!!!!!!
…落ち着きますね。
なんていうか、先にお話するとキャプテンズのみなさんって公式には素性が知れないんですね。(言い方不躾)
メンバー全員、本名とか昔やってたバンドとかもろもろは公開されていないんです。出身とかもぽろっと話に出なければわからない情報で。
それで、この昔やってたthe EMIKOってバンドも公表されてなくてジャッキー的には封印というか隠してたというか…表立って話には出してなかったんですね。
そんなthe EMIKOを自分のありのままと話したということは「キャプテンズのジャッキーとしての自分」と「the EMIKOとしての自分」がそれぞれ一人の人間の中に存在していたんだと思います。
それをそろそろ変えたかったのか、キャプテンズのジャッキーとして知り合ったみんなにも自分というものをさらけ出したかったのか、その本当のところは結局ジャッキーにしかわからないんだと思う。
でも結果的にメンバーやお客さんの前でジャッキーは自分をさらけ出して、そうすることでライブの中での言葉選びとか行動も多分本人のありのままになっていったように感じました。
ライブの終盤客席に降りて観に来ていた御家族と肩を組んだり自分の好きな剣を笑顔で振り回したり…お客さんを斬ったり…
みんな笑顔になっていたし、本人もすがすがしそうな、楽しそうな笑顔を見せていて本当に素敵なものをみることができました。
また話は逸れるのですが、本当にこの時代に自分らしく生きるというのは難しいことなんだと思います。自分がそうだから思うのかもしれないけれど。
やっぱりある程度空気を読んだり調和を取るということが必要になることが多いと思うんですね。
ここからは勝手な考えなのですが「変な子」ってその調和を取ったりしなきゃいけない、自分らしくいられない部分が多く出てくると思うんですね。
人とずれてるからこそチューニング合わせるのに時間かかるというか。自分なんですけど。
私は話すとこう…すぐ浮いちゃうっていうか、だからあんまり話さないこともあるしなんとなくこう返しておけば変じゃないやみたいな、思うことがあったり。
大人になるにつれ会話のパターンというかこれ言えば話が続くだろう見たいなのができたりできなかったりして。なんか慣れちゃうんですね。でも結局ありのままの自分ってどこなんだろうっていう。
で、ジャッキーもわりとその「変な人」の部類に入ると思うんですね。勝手に思うんですけどわりと思想が過激派なところがあったり趣味嗜好が人とちょっと違う。それで人との違いや気になる言葉について考えを巡らせている…みたいな。
そのあたりはキャプテンズのライブ会場で買える「ジャキゴラム」って本にありますのでね、ぜひ読んでください。私4冊買ったので見たい方は貸します。
話戻しますが、そういう人が自分を出していなかったところで自分をさらけ出すのってすごく勇気がいることだと思うんです。私は多分これからの人生でそれを一度でも出来るだろうかわからない。
だから本当に自分らしく生きていこうよというか、自分らしくいたらこんなに楽しいよっていうの見せてくれたジャッキーを尊敬してるしかっこいいなって思うんです。
こういう人がこのネットという虚構も真実もぐちゃぐちゃになった社会には広く知られる必要があるのかもしれない。
今回のライブ、夢と現実ってタイトルだったけど本当に夢…虚構の自分と現実の自分を合わせることで違う未来が切り開けるよってことを教えてもらったライブだった。
明日から少しずつ自分らしく生きていけると思うような…そんな時間でした。根暗のヒーローですね、彼は。
そんなジャッキーがいるキャプテンズの公式サイトはこちら!
ぜひライブに行ってみてね〜!
ライブすっごく楽しいです。
音楽もGSが好きならぜひ!
では最後にライブの最後の方に話してて好きだった言葉書きますね。
ジャッキー「やまない雨はないって言葉があるじゃないですか。僕その言葉が…あんまり好きじゃなくて(笑)
今日は雨で明日は雨で〜みたいな、天候と人間をイコールにするのか、と。そこは一緒にできないだろう、と。
すごく晴れていても雨が降っているような、そんな時が人間にはあるじゃないですか。違うじゃないですか。
だから…なにが言いたいんでしょうね?(笑)」
結局なにが言いたかったのか私も忘れてしまった…。
最低だ…。
だけれど今よりもっと大きな会場…赤坂BLITZでライブがやりたいって話に繋がった気がするんだけどどうでしょう。
ジャッキーってなんだかんだ有言実行する人だから楽しみにしています。
いつか武道館とか双眼鏡なきゃ見れないような距離でキャプテンズを見ることが夢です。すごく寂しいんだろうけど…でもそんな日が来たらいいな。応援しています。
以上!!!!!