ささくれになりたい

塚田くんのささくれになりたい塚田担、最近トラジャが気になる。懐古したり、妄想したりします。

ザ•キャプテンズのジャッキーが生み出した名作「ジャキゴラムを語る」①

 

◇前置き

 

あなたはジャキゴラムを知っているだろうか?


最後のグループサウンズバンド、ザ•キャプテンズのギター担当かつ「プロコラマー」を名乗るジャッキーが2017年の年末に発行したコラム集である。

 

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コラムとは、バンドのメールマガジンで定期的にメンバーがコラムを書いてくれているのだが、
ジャッキーの連載が好評オブ好評なのでこれまでのコラムと新作をいくつか新録して本になるに至った。


このギタリストがプロコラマーを名乗り自費出版(?)で本を出したことはバンド界…キャプテンズファン界を大きく騒がせた(はず)


このジャキゴラムを手に入れるために暴動が起こり地球はその熱で今も温暖化が続いている。


とあるジャッキーファンは店頭にならぶジャキゴラムを買い占め、とあるファンは枕にして眠り、とあるファンは著者から「カラス避けにでも使ってください」と言われたそうな…。


そんなジャキゴラムですが、

ジャッキーファンの私は周囲にその凄まじい本をおすすめしたり貸してはいたけれども感想をどこかに書き連ねたことはなかった。


しかし、この度ジャッキーはキャプテンズを離れることになる。

きっと、コラムニストとしての活動も一度止めてしまうのかもしれない。


ギターの才能だけでなくコラムの才能も持ったジャッキーの迷…命…明…名作はインターネットの海にでもその爪痕を残しておかないと勿体無いのではと思った。


そして、キャプテンズのファンであり、特にジャッキーのファンでもあった私は、ジャッキーの作り上げた作品について自分なりに考察して書き残すことにしたのである。

 

◇執筆時期の考察

ジャキゴラムを書いていた時代はどんな感じだったのか、著者はどのくらいの年齢で何を見据えていたのかはコラムやエッセイを見るときに気になる要素ではないだろうか。

しかし、キャプテンズはメンバーのあれこれを提示しないバンドである。

もちろん、ジャッキーの年齢も私達は知る由もない。

 

でも、人を見据えるときにその人の年齢や生きていた世代は重要かと思うので勝手に予想してみると、

当時のジャッキーの年齢は不詳だったけど好きな漫画や話題、2012年秋頃からキャプテンズに加入していると思うと、多分同世代…年の差2〜3つくらいなのでは?と予想している(違ったらゴメンナサイ)

2017年だと私自身はたしか24とか25くらいなので、年齢3個違いくらいまでかな〜20代半ばくらいかな〜とざっくり仮定しておくことにします。

 

自分もその年になって感じたのがすごく大人でも子供でも青年でもなく、でもなんか変わりたい大人になりたい時期だった。ジャッキーもそうだったかは全然わからないけど。

 

コラムを書き出した2015年からだと7年くらい経ち、ジャキゴラム発行の2017年末からは4年ほど経った2022年2月、当時の20代半ばくらいの彼が綴った言葉を20代最後の年を迎えるアラサーファンが見つめてあれこれ書いていくと言うのが今回の企画です。


◇これまで書いてこなかった言い訳と考察にあたって

(読み飛ばし推奨)


なぜこれを今までやらなかったのかと言うと、発売当時は熱狂のあまり落ち着いた頭で考察などできるはずもなく、ただただ紙の香りを嗅ぐ、中身を見て考察する前に感涙するなどという奇行に走っていた。

 

今思えば、勿体ないことをしたと思う。


若気の至り。スーパー愚かマン。おろか丸。
愚かだったし私自身も精神的に未熟でジャッキーの言葉について考察をするところまで至らなかったのである。


しかし、私ももうアラサー。
今が人生で一番老けていて、そして人生で一番成熟していることになる。
20代の半ばを走る当時の若者を、ラスト20代の年になった自分が見ることでなにか生まれるかもしれない。生まれないかもしれないけど。


そしてファンからみたジャッキーについて話しているので、勝手な考察や妄想が入るはず。

「それは違くな〜い?」「妄想おつ!」などと思いながら見ていただけると嬉しいです。

 

そしてジャキゴラムが読みたくなったら連絡くれればいつでもお貸しします。

 

 

----ここから考察----


◆1ページ目

表紙を捲るとジャッキーのシルエット
その次を捲るとロゴ
なにかのゲームのオマージュなのかもしれない。ジャッキーのことだから無意味に自分の写真を表紙に持ってこないはずだ。しかしわからないので勘違いかも


◆はじめに

読者へのお礼をはじめに載せるのは非常にジャッキーぽい。それは当たり前なのかもしれない、だって著者ジャッキーだもの。


「僕のくだらない主義主張がたっぷり詰まったこの本は、いわば僕の弱点」と自分の全てを弱点とするのは鎧を装備して世の中と向き合っている人の言葉だと思う。
その鎧をキャプテンズファン(グルーピーと呼ばれる)のために脱いで本にしてくれたことに感謝しかありません。

 

この時期にジャッキーの故郷でのライブをやったり(多分過去にブログ書いたけど前のバンドの時の姿と今のジャッキーが統合したような時期)してたので、彼の中での転換期だったのかもしれない。バンドでの自己表現やこのジャキゴラムでの自己開示が彼の転機となったのではないでしょうか。
そして最後に「これを通して僕の弱さ、強さを感じ取ってもらえると、とてもうれしい。」と記されている。弱さのあとに強さ、と書くのは優しい人故なのだろうか。


話は脱線しますが、この「弱さ、強さを〜」のフレーズは彼の中での思い出などの絡みがあるのかと検索をかけてみたら「よわいはつよいプロジェクト」というものをみつけた。
アスリートのメンタルヘルスケアに関するプロジェクトなのでジャッキーはこれに触れていないかもしれないけど、そこにもこう記されている。

 


「自分の弱みを見せられる人が、本当に強い人」

 


【参考】よわいはつよいプロジェクト
https://yowatsuyo.com/

 

 

あと気になってたんだけどページ数が紙の綴じられてる側に書かれてるのはなぜ?

 
◆目次

当時ジャッキーが「フェチ」と発していた聖剣のモチーフが描かれている。
聖剣をステージで生き生きと振り回していたのが懐かしい。
いかんいかんそんなところに目をやっていては一生このジャキゴラムの感想は書き終わらないので一枚ページを捲る

 


…コラム、多っ!!

 


2015年から彼が記してきたコラムのタイトルが記されていた。
その数なんと●個(あとでかく)


タイトルだけでツッコミどころ満載だがとりあえず先に進む。私はこのコラムひとつひとつに物申したい。


◆靴に空いたナゾの穴

これがジャッキーのはじめてのコラム、
言わばプロコラマーとしての最初の一歩である。
っていうかプロコラマーって造語?

 

Google先生に聞いたら「プラグラマーでは?」って聞かれたよ。

 

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しかし、最初のコラムでこのタイトルチョイス、

なかなかに玄人。


日常の一ページを無作為に切り取りました!という雰囲気を醸し出しながら肩の力を脱きつつ笑いをとりに来ている。(気がする)
靴に穴があいてエフェクターのスイッチにぴったりはまるなんてあるのか?でもあるのだろう。ジャッキーは嘘のつけない人ですから…(フラグ立てておきました)


あと「なった、ここだ、踏んだ、はまった、感動した」とちょいちょい韻を踏んだ感じになってて面白い。リズミカルに読むことができる。


そして「!」をよく使っているのも初期ゆえなのかな?


そう思って先にパラパラとその後のコラムをチラ見し

たら…

 

 


「!」が嵐のように記されたページ
唐突な小説
インタビュー(これ全部自分で書いたのか?)
迷路
パンプアップしたジャッキーの図

 


など、銀魂100巻分同時に喰らったような、
目眩がするようなページが目に入り思わず目を閉じて天を仰いだ。

 

 

 


私は入ってはいけない領域に足を踏み入れてしまったのかもしれない…。


そして電車を乗り過ごした。私はもうダメです。

 

 


そういえばジャキゴラムは、当時のコラムをジャキゴラム発行当時のジャッキーが振り返る《コラムについてのコラム》があります。


ヲタクとしてはめちゃくちゃ楽しいので当時の著者にお礼を言いたい。

 


◆好きな季節

靴の穴の話に続く、
二回目のテーマは「好きな季節」


置きにいったな〜!という印象。
靴の穴の話から更にぶっとんだ方向に行くかと思いきや、ついていけない読者を作らないように定番の季節ネタできました。


うまいですね〜。。


いや上手いですねぇ〜。。。


(テンション迷子)


「あ!ジャッキー夏が好きなんだ!!!」と、
ジャキゴラムを初めて見た時に思った覚えがあります。


ジャッキーがコラムを書く前は、ジャッキー自身もSNSで多くを語るタイプではなかったしプロフィールも謎が多かったりで知らないことが多かった。
なのですごく嬉しかった記憶がある。


コラム自体はジャッキークッキー八代亜紀、というラッキーマンを意識しているのか?と言う感じのいい滑り出し。
ラッキーマンといえばよくケーブルテレビのアニマックスとかでやってなかったですか?
たこやきマントマンラッキーマン、弟とよく観てました。
話を戻します。


そして内容は夏の暑さを嫌うアンチ夏勢に物申しているものなのですが、
そもそも好きな季節の話をする時って「夏の太陽が好き〜」「プールが好きで〜海も好き〜」と言った流れもありかと思うのですが、
完全にアンチ夏の冬好きさんへの物申してるのがめちゃくちゃ面白かった。


冬好きに村を焼かれたのだろうか…。


でもなんか文章がいじめられた亀を助ける浦島太郎さんみたいで優しい物申しでした。
当時はまだ狂犬の牙を隠していたのかもしれません。

 


…と思ってたのですが《コラムのコラム》で冬はきらいだと言ってるので「おめ〜も冬アンチでねぇか〜!!!ブーメランだよぉ〜!!!!」と盛大にツッコミたくなった。


ナマハゲに怒られてしまえ!!!!!!!

 


◆スイカ割り改善案


配信時期が夏だったのか夏っぽいコラムが続きます。
当時はメールマガジンの中のコーナーだったので時事ネタ大切ですよね。


道端でスイカ割りをしている人をみて「もっとブチ上がるスイカ割り」をジャッキーが提案します。


「罠として叩いたら爆発するダイナマイトを配置すると尚良い!」で飲んでたお茶を吹き出すところでした。


そして《コラムのコラム》ではついにアンチ冬であることを暴露していて盛大に笑った。


《冬がいくら嫌いでも、日本に住んでいる以上必ず冬は来る!冬を否定するな!あきらめて冬を楽しもう!以上!!!!!》


と、とりあえずつっこみたい!

 


あとジャッキー案のスイカ割りだと妨害役が下手な妨害をすると棒を持ってる人に頭を割られるんじゃないかとすごく気になった。

 

 

 

まだまだジャッキーのコラムはあと何個も続くのですが、

一旦夏の季節のコラムが終わりそうなのでこの辺でおしまいにします。

ジャッキーが迎える最後のライブまでに全部描き切りたい。

 

そして最後のラストライブはこちら。

https://www.thecaptains.jp/event/7033

 

下北でやるよ!きてね!!